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築60年の住宅を店舗に変更する工事
 木工所ができる事!

「デザインを形にする」

それが、私たちのできる事です!

技術とノウハウとアイデアを駆使して、理想のデザインに近づける事が、私たちが「木工所」である由縁です。

今回は、私たちが施工をした「恵風」さんの施工前の現地調査から、施工完了までをご紹介いたします!

 

工事の前に

恵風さんの場所


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店舗名   恵風

営業時間  昼の部 11:30~14:30 2100円~ 完全予約制
        夜の部 17:30~21:00 3500円~ 完全予約制

定休日   日曜・祝祭日

住 所    栃木県宇都宮市東塙田1-3-5

電 話     028-623-9689


木工所から見た築60年
 木工所から見た築60年目の建物は?

この木造家屋の持つ魅力、可能性については、設計をされたビルススタジオさんにお任せして、私たちはこの「木造家屋」の特徴や、昔ならではの工法、そして時代背景を解説していきます!

この物件のビルススタジオさんの解説はこちら→M.E.T

  60年前の日本はどんな状況だったか?

60年前の日本の状況は、私では知りえない事なので、調べてみました!

1945年(昭和20年)日本は、第二次世界大戦にて敗戦し、戦後はGHQによる統治がおこなわれていました。
1949年(昭和24年)にGHQの重要物資の統制大幅撤廃などがおこなわれ、この年にお年玉年賀はがきの発売なども始まったそうです。
この時期から、戦後の復興などが本格的になり、庶民にも生活に明るい兆しが見え出したのかもしれません。
ちょっとおもしろかったのが、現在のパチンコの基本形が出来たのもこの時期だったそうです。

 


  60年を生き抜いた「建物」の状態は?

60年間という長い年月を経た建物は、あちらこちらに長年の地震や台風といった、外力にさらされており、経年相応の劣化があちらこちらに見て取れます。
また、基礎も当時は大谷石を土の上に置いただけの基礎であり、あちらこちらで、荷重を受けている部位の、沈下が起こっているのも確認ができました。

 

施工前に細部をじっくり観察
 屋根裏をのぞいてみました!


施工前に現地を必ず調査しているのですが、今回は久々に松の梁をみました!

古い家は、梁材に製材をした材料でなく、丸太の状態の松材使っていました。
屋根の下地材も、当時はベニヤなどは使わずに、荒板を使ったりしていました。

下に見える白っぽい部分は、60年分の埃です。。。

このように、施工前に天井裏をチェックするのには、訳があります!

1.梁の掛り方を見て、壁や間仕切りを撤去や移動する際の、参考にする。

2.天井裏に雨漏りが無いか確認する。

3.電気の配線状況を確認する。


間仕切りの移動や、雨漏りのチェック、そして電気の配線状況などは、リフォームやリノベーションをするにあたり、非常に大切な部分です。


 

屋根裏

興味がある方は、押し入れの天井や、天井点検口などから、ご自宅の屋根裏をのぞいてい見てください。
場合によっては、雨漏りや蟻害の発見ができるかもしれません。

 

施工前の調査 ①土壁 床下 元土間だった場所

①屋根裏から見た土壁の下地。
②床がぶわぶわしていたので、壊して床下をのぞいてみました。
③昔は土間だったであろう部屋。床を壊したら土の土間が出てきました。

 

 古い家の面白かった場所

個人的におもしろかった事は、土壁の下地が見えた所が、非常に興味深かったです。
日常、土壁に触れる機会はあまりないですし、年配の大工さんに話では、「昔は土壁はこんな具合に作ったんだ!」という事は聞いても、なかなか実物の下地を見る機会はありません!
写真の①が、まさにその写真なのですが、葦が編まれた上に、藁とか、土とかをミックスしたものを、塗りつけた様子が非常に鮮明に解ります。
なかなか感慨深いものがありました。

写真②は、床下を部分的に壊して、除いた時の写真です。
写真の左に床を受けている束が見えますが、何やら地面に直接乗っかっている様子。
微妙に石の上には乗っているのですが、昔はこんな施工をしていたんですね。
古い家の床下は、結構ドキドキです。

写真③は、昔炊事場であったであろう、スペースです。
もしかして、ここに昔は「かまど」とかあったんですかね?
微妙に水道が来ていたり、排水も一応「菅」が来ていました。
大谷石の基礎が丸出しです。


ここの家を見ていると、昔子供のころに見た、「となりのトトロ」の主人公が暮らす家を思い出しますね。
後日の話ですが、屋根裏に入った職人さんは、屋根裏から戻ると全身「まっくろ」でした。

 

 全体的にレトロ(当然ですが。。)

この写真を見て頂ければ、一目瞭然なのですが、昔ながらの日本の家という風情が漂っています。
最近ではほとんど見ませんが、木製のガラス戸の窓や扉、民家の割には腰に目隠し障子が入っていたり、結構お洒落な家だったようです。
住んでいた方が、非常に器用な方だったらしく、家のありとあらゆるところに、以前の住民のオリジナリティーと、創造性豊かな後付けパーツがちりばめられています。掘りごたつも自作をされていたようです。
昭和レトロモダンのオンパーレードな雰囲気です。
こういう雰囲気が好きな方には、たまらない佇まいですね。

 


廊下の雰囲気です。長尺の檜で廊下の床はデコレーションしてあります。
かなり年数が経っているのいるので色もいい具合に落ち着いています。

玄関のたたずまい
玄関は辛うじて、アルミのサッシがとりついています。


腰付きの窓がレトロさを強調します。ちなみに緑に見えるのは、なぜかプリント合板が施工されていました。

施工
 解体から始めます!

まずは、解体するべきものを、すべて解体していきます!

つち壁の解体は、非常に厄介です。

土の壁ですので、壊すと土がボロボロとこぼれる上に、下地は壊そうと思うと、意外と頑丈でなかなか壊れません。

力任せに壊すと、壊さなくてもいい部分までもが、壊れてしまうので、細心の注意が必要です。

 

土壁解体
土壁の解体風景

解体完了
解体が終わると、なかなかスッキリとした風景がひろがります。

 壊してしまうと、何か寂しげな風景になります。

今まであったものを、撤去してしまうと、少し不思議な景色になっていきます。
解体をしている最中に、大抵の大きな不具合は露出してきます。

今回は、床下は完全に乾燥しており、蟻害や部材の腐食などはほとんどありませんでした。

床下が外部に開放されているので、風通しが良く、部材も湿気を帯びる事があまりなかったようです。

でもその分、床下からの冷気が、しっかりとあがってきます。

 

 工事が進み、だんだん形になっていきます。

解体が終わると、次に壊した部分を塞いだりして、下地を作っていきます。

あちこちの下地が、新しいお店になる為の姿へと変形していきます。

最後にクリーニングが終わるまでは、なかなか完成イメージが解りずらいのですが、着実に工事は進行していきます。

右の写真の壁についている緑の板は、耐水石膏ボードです。鏡や、手洗いがつく部分は、ベニヤで予め壁を補強しておきます。

 


下地も組始まり、だんだん工事は大詰めに向かっていきます。
加工風景
工場長が玄関の鴨居の溝を鉋で仕上げている様子
 現場の裏では、工場がサポートしています。

現場の裏側では、工場で現場で使う材料を加工したりして、下段取りをしています。

特に無垢の木材を使う際には、工場で機械を使って、材料の加工や仕上げを行っていくという、工程があります。

この工程で、精度の良い加工を行っておくことで、現場での施工性が良くなります。

加工も木の特性を理解し、考慮をした上で加工を行う必要があるので、非常に高度な技術が要求されます。

 

 家具の取り付けや仕上げの塗装も進行

現場の方は、だんだんと仕上げ工事が終わりに近づきます。
家具の取り付けを行ったり、器具の設置、壁の塗装などから、建具の取り付けに至るまで、最後のラストスパートが進行していきます。

ここまで来ると大体の形が、見えてくるので少しほっとします。

しかし、最後の最後まで不備が出ないように、気を抜く事は禁物です。

 

 ほとんどの部材が取り付けできました。

これから、塗装を行うとほとんど作業は完了です。

左写真の、壁の白くなっている部分は、壁の部分補強を行った下地材の色です。

右はトイレの中の写真です。小さな小窓も設置完了です。

あとは、色がついた仕上がり後の写真をご覧ください!

 

 完成するとこうなります!

外観はあまり大きな変化がありませんが、どうでしょうか?

築60年にも、これだけの形になるのです。

築60年の建物だからこそ、この味が出るのか?
リフォームをする事で、さらに味を引き出したのか?
その辺の細かいボーダーラインは解りませんが、築60年もある程度、手間暇をかけると、結構快適な建物に変わります。

 

 

 予想外だった事

今回実は、施工をする前の状態とは、予想に反する事がありました。
意外と暖房をつけると暖かいんです。
廊下はさすがに寒いのですが、夜も意外と暖かい。。。

念のために付け加えますが、あくまでもお店として使う事で施工を引き受けたのですが、完成したら「ここすんでもOKだね」という形にまでなりました。

以外に快適!

築60年って「普通に住める!」という教訓を得ました。

 

 外観の雰囲気

エクステリアの施工が完了はしていないのですが、外部に面している建具の障子を張り替えたり、内部の壁の色を塗り替えたりしたため、とても雰囲気が良くなってきました。

エクステリアは「恵風」のオーナーさんがご自身で手を入れられるという事なので、非常に楽しみです!

考えているだけでもウキウキします!

 

 

 玄関の入り口

玄関を入ると、そこにはすっきりとした下足入れがあります。

出入りするのに、小上がりもあり、日本の家屋の様式をしっかりと残しています。

右写真の天井に青く光っているのは、LED照明です。

玄関の扉と欄間は、アンティークを新たに購入して、セットしてあります。

 

 

 迎えの間(ホール)

玄関から初めにお客さまが入るのは、こちらのお部屋です。

上からびよーんと下がっている、照明器具は後ほど変身しますのでお楽しみに!

床材は、エゾ松の無垢板を使い、オイルワックスで仕上げています。

木の持つ節や目の不均一な部分が、味を出しています。

天井は既存のまま使用しています。

 

 1の間

客間のうちの一つです。

左写真の襖の上の黒い欄間の部分にエアコンが仕込んであります。

通常ああいう部分にエアコンを仕込むと、様々な弊害が生じるのですが、そこは工夫でクリアしています。

ちなみに写真の机も、弊社の製品です。

腰の緑色の部分は、烏山和紙を張ってあります。(設計事務所支給)

 

 2の間

こちらも客間です。

床の間がある部屋なので、もともとの住宅としても、一番上客をおもてなしをするお部屋です。

床の間の小さな襖には、銀紙が貼ってあります。

あと、先ほどから丸い照明が、たくさん付いていますが、こちらも設計事務所さんの支給品で、和紙でつくってあります。

 

 

 3の間

この部屋は、まだ用途がはっきりとはしていない部屋です。

とても解放感のある部屋なので、夏場の昼食後にゆったりと昼寝をしてみたい一室です。

廊下の照明も、裸電球でレトロさに磨きをかけています!

机の板の赤く見える部分は、桂を使用しています。

 

 

 レストルーム

レストルームもレトロな雰囲気を醸し出します。

左のトイレ内の洗面化粧台は、タイルにて仕上げてあります。

洗面器は輸入品を使用しております。

海外の衛星陶器は、非常に重いので、十分な下地の補強が必要です。

奥の窓は、建物の別の場所についていた建具を、移設しています。

 

 うねぐねします。

さきほどの束になっていた照明器具は、実はこうやって使用するのです。

あの無駄に長い先っぽに電球がついていた照明は、実はうねぐねするための照明器具だったのです。

ちなみに、これはオーデリックの既製品で、普通に購入する事ができます。

自由自在になるだけに、なかなか答えを探すの難しい逸品です。

ちなみに、うねぐねしているのは、設計者の塩田大成さんです。

 

 お店がオープンしました!

2月28日にお店がオープンいたしました!
次回、LEDグループメンバーで晩餐会を催す予定になっているので、お店のお料理や実際に行ってみての感想は、月末ごろにUPをする予定にします。
完全予約制になっていますので、ページトップにある地図と連絡先参照していただければと思います。

 

 この現場の責任者

2級建築士 渡辺 純一

住まいの事ならお任せください!
新築から、築60年まで、最大限の可能性にチャレンジします!

 

お問い合わせ

こちらの店舗の興味をお持ちの方、リノベーションを検討されている方は、一度ぜひお問い合わせください。メールやお電話にてのご質問も受け付けております。
TEL 028-902-1008
MAIL info@maruyama-wood.com
左お問い合わせボタンからお問い合わせフォームもご利用頂けます。


リノベが気になったら

株式会社丸山木工所  〒320-0862 栃木県宇都宮市西原2-4-3 TEL 028-902-1008  FAX 028-633-2910

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